心理カウンセラーの資格としごと
臨床心理士
第1号が誕生した1988年以来、もっとも認知されている心理の資格です。名称の通り、臨床心理学に基づく知識や技術を用いて、人間の心の問題にアプローチします。公認心理師の誕生後も、当面はダブル取得がスタンダードになると予想されています。
公認心理師
国家資格
待望の心理職の国家資格で、2018年に第1回の試験が実施されました。病院、社会福祉施設、学校など、様々なフィールドで活躍が期待され、臨床心理士取得者であれば、比較的簡単に受験資格を得られます。相談の実務経験が5年以上のカウンセラー(現任者)にも、門戸が開かれています。
精神保健福祉士
国家資格
「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」と呼ばれる専門職につくために必要な国家資格です。精神科のある病院や精神障害者社会復帰施設などで、精神障害者に対して社会復帰の助言や相談、訓練、指導などの支援を行う専門職で、精神障害者の保健や福祉に関する専門知識を活かし、精神障害者と社会をつなぐ役割を果たします。
社会福祉士
国家資格
社会福祉援助に関する専門的な知識と技術を持っていることをあらわす、社会福祉士及び介護福祉士法に定められた国家資格(名称独占資格)です。心身や環境上の理由から、日常生活を送るのに支障がある人たちの相談にのり、助言、支援を行うのが主な仕事です。
メンタル心理カウンセラー
一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)認定の民間資格です。心理学の専門用語などを分かりやすく解説。ストレス等のメンタルヘルスの幅広い知識も学習でき、実践的なカウンセリング業務に従事する人の職能向上を目指す資格です。
メンタルケアカウンセラー®
メンタルケアカウンセラー®は、メンタルケア学術学会が主催し、一般財団法人生涯学習開発財団、一般財団法人ヘルスケア産業推進財団が後援する民間資格です。上位資格としてメンタルケア心理士®とメンタルケア心理専門士®が存在します。
産業カウンセラー
日本産業カウンセラー協会が主催する民間資格です。産業カウンセリングとは、応用心理学の一分野である産業心理学に基づき、職場での心理的な悩みや人間関係の問題、従業員のメンタルヘルス等をトータルでケアする仕事で、一般的には企業の中で行われるカウンセリングやサポートを担当します。
EAPメンタルヘルスカウンセラー
2013年に設立されたNPO法人、EAPメンタルヘルスカウンセリング協会(以降EMCA)が認定する民間資格で、資格試験の名称はEAPメンタルヘルスカウンセラー(eMC®)資格認定試験です。EAP(※)(従業員支援プログラム)の名前の通り、産業保健分野における専門知識と実践力をもつ専門家として、幅広いフィールドで活躍することが期待されています。
NLPプラクティショナー
米国発祥の人間心理とコミュニケーションに関する技法体系で、ビジネスでより高い成果を上げたい、目標達成や問題解決の能力を高めたいなど、問題解決や能力開発に重点をおいていることが特徴です。認定スクールで学ぶことで協会認定NLPプラクティショナーを目指すことができます。
キャリアコンサルタント
国家資格
キャリアカウンセリング、キャリアコンサルティングの専門家です。働く人の「職業の選択」「職業生活設計又は職業能力の開発及び向上」に関する相談に応じて、助言及び指導を行います。平成28年4月より国家資格(名称独占資格)となり、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。
現役カウンセラーインタビュー
シニア産業カウンセラー 臨床心理士 開業カウンセラー
民間資格取得後、営業職からカウンセラーへ転身
飯代 鈴乃さん(49歳) / EAPカウンセラー