口癖から相手の心理や性格が分かる!?

ついつい口に出してしまう心理

皆さんには、日頃ついつい使ってしまう口癖はありますか?

意識していなかったけれど、家族や友達に指摘されて気づいたという方もいらっしゃるかもしれませんね。

また、身近な人の口癖が気になる時もあるかもしれません。口癖には、その人の心理や性格が反映されると言われています。

今回は、そんな口癖についていくつかご紹介していきます。もしかしたら、あなたがよく言っている言葉もあるかも…。それでは早速見ていきましょう!

若者がよく口にする言葉

「マジ」

外に出るとよく聞こえてくるのが「マジで?」という言葉。若者を中心に幅広く浸透している言葉ですよね。「マジ」という言葉は、もともとは江戸時代に楽屋言葉として使われていたそうです。真面目を略して、「マジ」と言うようになりました。

皆さんご存知のように、「本当に?」の意味で使われています。でも、実際に「マジで?」という言葉を使う時は、別に相手を疑って言うわけではなく、単純にリアクションとして「マジで」と言う人が多いのではないでしょうか。

「マジで?」と相手が返す時には、きっと表情も驚いているはずです。相手がそのようなリアクションをすると、自分の話に興味を持ってくれているように感じ、言われたほうはうれしくなります。

また、そこから会話が広がることも多いのではないでしょうか。ですので、「マジで?」が口癖の人は、場を盛り上げるのが上手く、サービス精神旺盛な人とも言えるでしょう。

ただ、会話の中で、あまりにも「マジで?」を連発するような場合は、適当にあなたのことをあしらっている可能性もあります。または、あなたの話に興味がないのかも…。

また、「ウソー!」などの言葉を多用する人も「マジ」が口癖の人と同じようにサービス精神旺盛な人と言えるでしょう。

「っていうか」

この言葉も若者の間ではよく耳にする言葉ですよね。他に似たような言葉として、「ってか」「というか」などがあります。相手の意見を否定する意味合いが強い言葉です。でも、こちらも「マジで」と同様に、相手の言葉を否定する時でなくても使ったりしますよね。

この言葉を多用する人には、肯定、否定関わらず、自分の意見を言いたいという心理が隠されています。自己主張をしないと気が済まないタイプと言えるでしょう。

例えば、大学のゼミや会社の会議などで、あなたが発言した時に「っていうか」「というか」と相手に言われ、よくよく聞いてみたら、まったく会話の流れに沿わない話だったということがあるかもしれません。それは、相手が主張したいことを単に言っているだけだからです。

また、同じように、「っていうか」と言われ、相手の話を聞いてみたら、自分が言ったことと似たようなことを言っているだけだったということもあるかもしれません。この場合、単純にあなたの言っていることを否定したいだけなのかもしれません。その場合、相手はあなたのことを嫌っている可能性があります。

いずれにせよ、この言葉を多用する人はゼミや会議などがうまくいっている場合でも流れをおかしな方向に導いたり、阻んだりします。くれぐれも振り回されないように注意してくださいね。

「ヤバい」

「ヤバい」も日常でよく使われていますよね。「大変」という意味でよく使われますが、若い方は、「すごい」や「かっこいい」などポジティブな意味でもよく使っています。「ヤバい」に置き換えるだけで会話が成り立ってしまうことも多く、万能な言葉と言えるでしょう。

ただし、「ヤバい」を連呼する人は、ボキャブラリーが少ないタイプの人が多いです。何かを感じた時、それを表現しようとはするものの、うまい言い方が見つからずに安易に「ヤバい」と口に出してしまっている可能性があります。

すぐに「ヤバい」という言葉を使ってしまうという人は、もしかしたら物事を深く考えるのが苦手なのかもしれません。

「私は」「俺は」を多用する

「私は」「俺は」など頻繁に主語を口にする人はあなたの周りにいませんか?

英語などと違って、日本語の場合、普段の会話の中で主語を言うことは多くはないはずです。例えば、「I love you 」と英語では言っても、日本語で「私はあなたを愛している」とはあまり言わないですよね。

主語を言わなくても成り立つ言語なのに、あえて「私は」「俺は」という言葉を多用する。その言葉の裏には、「自分は他の人とは違う」という意思表示が隠れている場合があります。

帰国子女の人で、「私は」「俺は」という表現があたりまえになっている人や、アサーションの訓練を受けている人は、またニュアンスが違ってくるかも知れませんが、一般的には「私は」「俺は」を多用する人は、自己主張や自己顕示欲(自分の存在を周囲にアピールしたい欲求)が強いと言えるのではないでしょうか。

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人を不快にさせる3D言葉

「だって」

相手に何か言われた時に言い訳として使うことが多い「だって」。この言葉を多用する人は、自分自身を正当化する傾向があります。

自分の言い訳に無理があったとしても、「~だって!」と言うことで押し切ろうとしているのです。少しでも自分の気に入らないことがあると、文句を言うタイプです。

「でも」

相手の言葉を否定するときによく使われる「でも」。この言葉を多用する人は、物事の良い面よりも悪い面の方に目がいきがちです。

また、物事を慎重に進めるタイプで、相手の話を用心深く聞きます。ただし、ちょっとでも相手が自分の考えに反することを言っただけで、信用できなくなる疑い深い性格の持ち主です。

「どうせ」

自分を卑下する時に使う「どうせ」という言葉。「どうせ」の後には必ずネガティブな言葉が続きますよね。この言葉を多用する人は自分に自信がないタイプ。

また、何事にも消極的です。「どうせ私(僕)なんて」と続く場合は、そう決めつけることで、自分自身を納得させているとも考えられます。

「だって」「でも」「どうせ」これらのDで始まる3つの言葉は、いずれも相手を不快な気持ちにさせますし、口にしている本人にもマイナスの感情がたまっていきます。もし言いそうになってしまった時はポジティブな感情に変換できないか、自分に問いかけてみてください。

未熟さを露呈する!?口癖

忙しそうにしている人に多い…「時間がない」

学校や会社など、あなたの周りに、いつも忙しそうにせわしなく動いている人はいませんか?そんな人の口癖は…「時間がない」。

忙しそうなので、有能そうに見えますが、このような人は決して周りの評価が高いわけではありません。むしろ時間の使い方が下手なので仕事ができないことが多いのではないでしょうか。

たとえ忙しくなくても「忙しい」と決め込むことで、仕事にじっくり取り組むことから逃げようとしているのです。

カレンダーにやることを細かく書き込んで、それを見て満足してしまっているタイプです。このタイプの人は、たとえ、実際に時間があったとしても、考えて行動することに慣れていません。見切り発車で、物事を進めようとするでしょう。また、内容よりも数にこだわる特徴があります。

こんな人に出くわしたら、「時間あるじゃない?」などと反論しては絶対にダメ!実際はそうでもないのに忙しそうに振る舞うのは、「忙しい自分」を認めてもらいたいから。ですので、「忙しいところ悪いんだけど、これ手伝ってもらえる?」とか「忙しいのにありがとうございました」など、本人の忙しさを認めてあげましょう。そうすれば、相手も気分が悪くならなくてすみますし、仕事の力も発揮してくれるかもしれません。

苦労話が好きな人の…「大変」

「昔、こんなことがあって大変でさ~」、「今仕事で大変な案件を抱えているんだ」。

苦労話が好きな人の言葉にはよく「大変」という言葉が出てきます。この言葉を使う人は自分の実力を過大評価しているタイプ。

「大変でさー」と周りに話しているうちに、実際より大変なことを成し遂げたと自分自身が錯覚して、自分はそんな大変なことを成し遂げたんだから仕事ができるんだ、と思い込んでしまうのです。

実際、このような人の話をよくよく聞いてみると、案外大変ではなかったりします。「自分のほうが大変だし」と心の中でつぶやきたくなることもあるかもしれません。

こんな時、心の中でつぶやくのはOKですが、実際に口にするのはやめるようにしてください。軽く聴き流して大人の対応を見せるようにしましょう。ただし、明らかに興味がなさそうにするのはNG です。適度にあいづちを打ちながら、話に付き合ってあげるようにしましょう。

この口癖がある人は、決して性格が悪いわけではありません。むしろ裏がなく、気のいい人が多いです。こちらが話に付き合ってあげることで、自分のことを受け入れてくれていると感じ、こちらが仕事などで大変な時に手伝ってくれる可能性が高いです。

もしかしたら、仕事ができることをアピールしたくて、「時間がない」、「大変」という言葉を口にしている人もいるかもしれませんが、自分の未熟さを周りに露呈するだけなのでやめましょう。

ミニコラム

皆さんは日頃「ありがとう」という言葉を口にしていますか?「ありがとう」と言う場面で、つい、「すみません」と言ってしまってはいませんか?

「すみません」を普段使いがちな人は、自分に自信がない人が多いです。「すみません」を多用することで、相手も委縮してしまうことがあるので、日頃「すみません」と言いがちな人は、感謝する時に「ありがとう」と相手に伝えてみましょう。

「すみません」よりも「ありがとう」の方が温かいプラスのイメージがしませんか?「ありがとう」と言われてイヤな気持ちになる人はいないはず!感謝の気持ちを伝えることで人間関係も良好になります。

日常で、「すみません」と言いそうになったら、その言葉を「ありがとう」に変えられないか考えてみてくださいね。