学生時代、学校の先生に「本を読め」と口を酸っぱくして言われたという方もいるかもしれません。でも、その先生の言葉は間違っていません。読書にはスマホでは得られない本当にすごいパワーが秘められているんです!
今回はそんな読書の「力」について見ていきたいと思います。
読書が脳を活性化する!
オックスフォード大学で神経学を専門にしているジョン・ ステイン教授は、「読書は大脳のトレーニングだ」と主張しています。
私たちは本を読む時、本の中に出てくる景色や音などいろいろなものを想像しますよね。実際に体験はしていなくても、本を読んで想像するだけで、大脳は実際に私たちが体験した時と同じように活性化されると言うのです。ちなみに、テレビやゲームではこのような効果は得られないそうです。
読書によって得られる効果は、男性より女性の方が高い!?
大脳が、右脳と左脳に分かれているということは、ご存じの方も多いと思います。それでは、それぞれどんな時に働いているのでしょうか?
一般的に、右脳は直感的に物事を理解する時や、創造的な発想をする時に働くと言われています。一方、左脳は、言語の処理や論理的な思考を組み立てる時に働くとされています。
おおざっぱに言うと、右脳=無意識、左脳=意識というイメージです。
男性が本を読む時に一般的に使われるのは、左脳です。しかし、女性が本を読む場合は、左脳だけでなく右脳も使われます。
そのため、女性は本を読みながら、自分の中で本とは違う世界を作ることが得意だそうです。ですので、想像力においては、男性より女性の方が鍛えやすい傾向にあると言えるでしょう。
本のジャンルによって得られる効果は違う!
それでは、「普段から読書をしている」という方はどんなジャンルが好きですか?
実は、本のジャンルによって刺激される脳の部分は違うということが、研究により分かっています。そのため、どのジャンルの本を読むかによって、得られる効果も違ってきます。それでは、早速その効果について見ていきましょう。
ビジネス書・ノンフィクション
…ビジネス書やノンフィクションを読むと知識が身につきますよね。その知識は、私たちの脳に「データベース」として蓄積されます。ですので、その知識が必要になる場面で、引き出して活用することが可能となります。
絵本
…子どもの時に読んで、空想の世界に浸っていたという方も多いのではないでしょうか。また、大人になって、子どもの時に読んでいた本を読み返してみると、子どもの時とはまったく違った印象を抱くということもあるかもしれません。絵本のようにイメージを広げられる本を読むと、ひらめき力がつくと言われています。
小説・エッセイ
…小説を読んでいて、ストーリーに感激したり、登場人物に感情移入し過ぎて泣いてしまった、なんて経験はありませんか?このように感動を得られるような小説やエッセイを読むと、想像力や集中力がアップするそうです。
恋愛小説を読んでいると、新しい恋がしたくなったり、昔の恋愛を思い出したり、自分もこんな恋がしたい!とときめいたりしますよね。
恋愛小説を読むと、感情豊かになり、幸福感がアップすると言われています。感情が豊かになって、幸福感もアップすれば、出会いも引き寄せやすくなるかも!?